思春期になると、男性ホルモンの分泌が増え、それに伴って皮脂の分泌が増えます。この皮脂が毛穴を詰まらせ、その毛穴に表皮の角質細胞が、重なると、黒ニキビとなり、その上をおおう面ぽうができると、白くなります。毛穴の奥にはアクネ菌という細菌がすんでいますが、毛穴がふさがれると増殖して、炎症を起こし、ニキビは赤くなり、さらに、毛包をくずすようにアクネ菌が働くと、膿みがたまって黄色くなってきます。この治療に、昔は民間療法とか、ドラッグストアー山地の薬局で売られている硫黄製剤を塗っていましたが、2008年にアダパレンが認可され、ニキビは皮膚科で治療するのが一般的となりました。
アダパレンは、面ぽうを出来なくする作用がありますので、続けて塗ることで、新しいニキビが出来なくなります。たとえ新しいものができても、初期段階で効果的にさようするので、重症化する事がありません。既に炎症を起こしたり、膿がでている赤や黄色くなった状態のものには、リンコマイシン系抗生物質を外用薬として併用して、アクネ菌を殺菌します。注意すべき事はアダパレンは、使い始めた時に随伴症状として皮膚が赤くなったり、細い薄い皮がポロポロ落ちてきたり、皮膚の乾燥や刺激感(ピリピリ感やかゆみ)が出てきたりします。
これは、アダパレンが皮膚に対して効果をあらわしはじめた時におきる症状なのです。1カ月くらい過ぎると、治療効果が出てきて、この症状は消え、ニキビの全体の数が減り始めてきます。アダパレンは少なくても1年は使用を続けるべきです。