ニキビはたった一つできただけでもとても気になるものです。鏡を見て気になる部分にできていると、ついつい手で触れてしまったり、指でつぶしてしまったりするという人は少なくありませんが、じつは尋常性ざ瘡というれっきとした病気です。しかし命の危険があるような深刻な病気ではないため、軽く見られてしまいがちです。たかがニキビぐらいで・・・と軽く思いがちですが、できるだけ早いうちにきちんと処置をすれば治る皮膚の病気の一種なのです。
けれども処置の方法が悪かったり、できてもそのまま放置してしまうことで、どんどん悪化してしまう可能性はあります。その結果治った後に酷い痕が残ってしまうこともあります。できてしまったらできるだけ早く皮膚科の医師の診察を受け、適切な治療をするように心がけるのがおすすめです。ニキビ菌はアクネ菌と呼ばれ、他の病原菌のように人体に悪い影響を与える菌ではなく、人間の皮膚や毛包内に普通に存在する常在菌です。
皮膚を弱酸性に保って他の病原菌の繁殖を抑える役割を担います。アクネ菌は酸素が少なく皮脂の豊富な毛包内のようなところで繁殖しやすい性質があり、アクネ菌が増殖してしまうとニキビが進行する原因になるという仕組みです。自分のニキビがどんな程度なのかを医療機関で正確に診断してもらい、その結果をもとに医師がその人にもっとも合った治療を行います。適切な治療を受けることが完治するための最も確実な方法です。