ニキビは毛穴に詰まった皮脂や角質に雑菌が繁殖することによって起こる皮膚疾患です。毎日きちんと洗顔していても、皮脂の分泌が盛んな思春期や、肌の老化でターンオーバー力の衰える30代前後には大量発生してしまう方も多いですね。どちらにしても、雑菌の餌となる皮脂や角質が増えるせいで雑菌が繁殖しやすくなるので、とかくニキビ治療にはオイルが厳禁というイメージができあがっています。確かに、脂っこいものばかり食べるのは代謝の衰えや便秘を招き、ニキビの悪化につながるでしょう。
しかし、化粧用のオイルを塗ってはいけないというのは間違いです。皮脂は雑菌の餌になりますが、だからといって化粧水をつけて乳液もクリームも塗らないと、水分が蒸発してしまいます。水分補給したあとは、オイル類でしっかり蓋をしないと肌バリアが壊れて余計に治療の妨げになるのです。もし、オイル類を塗ると悪化するという方がいるのなら、それはつけすぎなのではないでしょうか。
化粧水の後の蓋は、全顔で1、2滴で十分なのです。これをしっかり手で温めてから、目元口元に伸ばし、それから全顔に伸ばしていきます。オイルの種類ですが、ニキビ治療を考えるならやはり殺菌力も重要になりますね。ホホバオイルや馬油、スクワランオイルなどが殺菌力が強くて保湿力も高いということで人気があります。
どれを使うにしても、くれぐれもつけすぎないように、ごく少量を薄く顔に伸ばすことを心がけましょう。